ティールームにて ②

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それから… 予見の通りの顛末で 神澤は莉子と別れた。 それを機に神澤は会社を辞め、 私も従って、二人で 小さな設計事務所を始めた。 落ち着いたところで入籍、 私は学校の頃の友人とは 一切連絡をとっていない、 莉子に繋がることで 二度と不幸になりたくないから。 「佐奈、まだ結婚してないの?」 「……ええ」 「神澤なら空いてるわよ、  私…飽きたから離婚したの」 上から目線を残して 莉子は去っていった。 彼女が向かう先には若い男が… 枯れゆくまで 莉子は欲望のままに 漂うのだろうか……。             ー 了 ー
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