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新年会の夜だった。
長谷川にしては酒を過して
新入社員・真木の手を借り
タクシーで帰宅。
深夜であるから
「もう泊まっていけよ」
長谷川の提案に
真木は遠慮をしたが
「申し訳ないもの。
どうぞ、どうぞ!」
八重花は歓待、
段取りよく客間を用意して
…・・・朝になった。
目が覚めた長谷川が
寝室のドアを開けると
「フフ…そうなの…
そんなのが流行りなんだ」
階下で愉しそうな八重花の声。
リビングへ入ると
真木に嬉々として
朝食を振る舞う八重花の
ピンクの口紅の艶が
長谷川をドキリとさせた。
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