![703e2622-dc61-4e3c-b6c4-d56ddf263dde](https://img.estar.jp/public/user_upload/703e2622-dc61-4e3c-b6c4-d56ddf263dde.JPG?width=800&format=jpg)
「ただいま、あら?
まだ起きてたの?」
高校一年、三年の娘が二人、
リビングでテレビを観ていた。
「おかえりなさい、
だって、お母さんが
こんなに遅くなるのは
珍しいんだもん」
「ごめんね、少し飲んできた」
下の娘の顔を見ると
チクリと胸が傷んだ。
何一つ…後ろ暗いことを
してきたわけではないのに。
少しの雑談…娘達を寝かせて
風呂に入って…寝室へいくと
読みかけの本を落として
夫は眠り込んでいた。
(この人以外の人と
二人だけで食事なんて…
結婚以来…なかったわ)
心に…恋の燻りを覚えた夜だった。
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