秘密の花

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「大丈夫?時間…」 腕枕の真田(さなだ)が 天井を見たまま尋ねた。 「五時にここを出て…」 手をのばして指を折り、 時間を計算していると 「よし二時間ある。  もう“一戦”!」 「ふふ…」 取られた手のひらを重ねると “さっきの”汗が まだまだ残っていて… 期待通りの再来に 歓ぶ曜子(ようこ)の肉が 真田を締め付けて 「…これだから…あ  別れられないぃ…」 真田の息が荒くなる。 “別れるべき仲”だから より真田が愛しくて… 曜子は四肢を離せない。
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