花 泥 棒

「わあ、ママ綺麗！」帰宅すると子供達が玄関先で言うと「おお、大したもんだ」夫もそれなりに頷いた。まんざら嘘でもないようで珍しく夫が手を伸ばすベッド。二階の子供部屋から物音がしないのを確認して夫を招いた。目を閉じるとキラキラ輝く昼間の海と…優しい声の… 吉住が…浮かんで… いつになく…夫の背中を強く…強く…抱いて水平線に漂っていた。

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