果  実

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見学した学校の 駅までの真っ直ぐな道。 この前よりも スローな歩みになるのは 吉住も同じらしく… 「晩ごはん…ダメかな?  他人(ひと)の奥さんを  遅くまで連れ回しちゃ…」 遠慮がちに言う吉住に 「今夜は…実家に  子供達を預けて…  フフ…『遅くなるかも』  って…言ってきちゃった」 悪戯っ()のような笑みで 華那は吉住を見た。 瞳が絡んだ瞬間に サインは交わされていた、 “夕食後”へと…。
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