むすめごころ

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短大の帰り道必ず寄った国立駅。 彼はその近くの大学の4回生だった。 「卒業したら結婚しよう」 幼い約束・・・甘い抱擁・・・ 歓喜を憶え・・・永遠を信じた。 それでも・・・彼は就職して そこで新しい恋を見つけ、 私の心は取り残された・・・。 数年して知人の紹介で結婚、 子供を3人もうけて・・・ それなりの幸福がある。 けれどもこうして、何かのときに 鮮明に想い出す恋の疼き・・・ むすめごころを持たぬ女などいない。 38c03eed-4839-4b27-a20a-d0780f0ec07a              ー 了 ー
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