タワーホテル
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満足して寝息をたてる男の腕を 起こさぬように解いて 窓際に立てば・・・ 眼下に拡がる街の灯り。 そこに灯るのは確かな暮らし・・・。 この薄暗いホテルの部屋にはあるのは 男と女の匂いだけ・・・。 今自分のいるタワーホテルの一室が “空虚な箱”だと、 ふいに、思ってしまった・・・。 ー 了 ー
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