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『えぇっ、マンガ!? すごーい! 面白そうだね、そういう課題』
昼間の生徒達と同じ反応だ。
勉強開始の一歩は好奇心から。
少し違った角度から機会を与えてやるだけで、彼らは苦手意識を克服する可能性を高められる。
テストの点なんて、あくまで教育側が必要としているだけなのだ。数字だけで彼らの将来の可能性を消しかねないのは気が引けた。
だから、俺は学校とか教師とかがあまり好きではない。
「興味があるなら読んでみるか? 俺持ってるから、今度貸してやるよ」
『うん!……でも、先生。補習ってそういう課題でも大丈夫なの? マンガ読めとか……また他の先生に怒られない?』
「なんか俺が常日頃問題児みたいな言い草だな、それは」
『あははっ』
ま、否定はしないが。
職員の中で浮いた存在なのは認めるさ。
「別に一回や二回叱られたところで、どうってことないだろ。俺は去るのが決まってる人間だからな。学年主任より校長の方がその辺理解が深いよ」
『そうなの? 校長先生は先生の味方ってこと?』
「さあ、それはどうだか。補習だって今回が最後だし、面倒は放って置くって事じゃないか?」
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