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「晴真君!!実際どうなの!?」
「川崎凜香と話したの!?」
「私たちは!?どうすればいいのよっ!!」
あー騒がしいなぁほんと。
俺が女子に話しかけたらこれだ。
勉強教えただけなのによ
いや、気になったのは勉強だけじゃない。
河野との関わりも気になって仕方ない。
俺と河野はそこまでいつめんほどではないし、てきとーにバカやってるタイプの関係。
望来とか、洸騎とかその辺の男子とバカやったり、水風船したりするだけ。
なのに。こんなにも俺を嫉妬させる。
あいつはいったいなんなんだ。
「ねえ、なんかごめんね…」
川崎ちゃんだった。
「ん?別に気にしてないよ、騒がせときな。」
はいキタコレ王子様スマイル。惚れちゃったかなっ?
そんな感じで振り向くと、川崎ちゃんはいかにも汚物を見るような目で
「あーほんとにごめんねーそれじゃ~(棒)」
と言って立ち去って行った。
入れ替わりで望来が走ってきて、
「なあっ!!今の川崎さんじゃんか!!おまえやるよなつくづく!!」
「は?何の話だよ」
「おまえ知らねーの??川崎さんと言ったら、うちの学年のクールビューティで有名じゃねーか!!」
は?なにそれ知らない
確かに顔立ちが整ってるし…かわいいとは思ったけど。
「えー俺この機会に是非ともお近づきになりたいわぁ、川崎さんって去年の文化祭ですっげーモテたらしいし。」
お近づきって…芸能人じゃあるまいし。
まあ、かわいいよな。
本人に言ったら殺されそうだけど。
「おまえ、番数いくつだっけ??」
「は?おまえよりは悪かったけどまあ人並みには。」
「15とかだったよな?」
「おーそんくらい。」
しょうがない、俺も王子様なんだ。
「川崎ちゃん、結構頭悪いから、今度俺と勉強教えてやる?」
望来にそのクールビューティとやらの本性を見せてやろうではないか。
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