4人が本棚に入れています
本棚に追加
*
「俺、森望来って言います!!川崎さんとお話ししたいなって思ってて、そしたら晴真が勉強一緒に教えろって言って、だから、えっと、一緒に勉強頑張ろう!!」
なんか、雰囲気とか工藤君の好きそうな感じの子だなっておもった。
「えっと、私ほんとにバカだから、手を煩わせるかもしれないけど…よろしくお願いいたします!!!」
初対面の人には、笑顔だよね。そう思って、笑顔をつくった。
森君はあわてて顔をそらしたけど。
隣で工藤君がむすっとした表情で、
「俺には笑いかけたことないくせに」
と言ったので、
「だって自分で王子様とか言うから」
と返してやった。
また両頬をつねられたけど。
そんな様子を見ていた森君が、
「仲いいんだね」
と言った。断じて違う。
「「そんなことない!」」
…被った。
「てゆーか川崎さんって呼んだらいつか噛みそうで恥ずかしいからなんかあだ名で呼んでいい??」
あだ名っ!!
「もちろんっ!!」
どんなのつけてくれるんだろうって、ばれない程度にわくわくしてたら
「猫。」
工藤君がふてくされたように耳を赤くして言った。。
「いや、アバウトすぎるでしょ」
って言ったら
「確かに!川崎さんって猫っぽい!」
って森君にも言われた。
じゃあ猫で…といいかけた森くんに、
「猫か凜香って呼ぶからよろしく」
と工藤君が言っていた。
「えー俺どうすればいいんだよー」
と呟く森くんの後ろで、私は一人、本当は信じたくないのだけど、
工藤君の呼んだ
私の名前に
無意識にドキドキしていた。
最初のコメントを投稿しよう!