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「おはよー河野っ!!」 元気よく。それでいてあざとく。 かわいく。 挨拶をしたはずだった。 「はよ…」 なんで落ち込んでるの? また川崎さんと何かあったの? 河野くんの彼女はあたしなんだよ? そんなこと、君は考えようともしない。 ただ、名前も分からない感情に振り回されているだけ。 でもその一方であたしは少し安心した。 名前も分からない感情 であるままでいれば、あたしはずっと河野くんのとなりに居られる。 川崎さんがとなりにいる理由もなくなる。 そんな、馬鹿みたいで子供のようなことを考えている私がいた。
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