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まずは私の左腕をまくり、貼る所を除菌シートで拭く。
そして保護シートを剥がして私の左腕に位置を決めて軽く押し付ける。
ルナの手が間接的にでも私に触れる度ドキドキする。
「腕太いから嫌だな」
「振袖とか出来る?」
「出来るよ~」
「でも、その方が女性らしくていいな」
そのまま押さえたら水を含ませたティッシュをそこに当て濡らしていく。
そして30秒待って転写シートをゆっくり剥がして、余分な糊を拭き取ったら完成。
「へえ~、素敵ー。みんなコレしてたの?」
「うん。イベントのモチーフだからね。普通にお洒落だよね」
二の腕に咲いた真っ赤なバラのタトゥーシールは鮮やかで、まるで私もイベントに参加したような気分になった。
何よりルナとお揃いであることが嬉しかった。
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