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「あれ? 黒ネコさん?」
黒ネコがいなくなり、智奈は急に緊張感が走ります。
彼女は歩きながら黒ネコの姿を探しますが、見あたりません。
黒ネコはきっと見つかると信じ、深呼吸をし、心を落ち着かせた智奈は持っていた夢芽トピの新聞を見て、ベジタボーカフェに行くことにしました。
ベジタボーカフェに向かうことにしたものの、そこがどこにあるか智奈は分からずにいたのでした。
もう一度、夢芽トピの記事の内容を見ると、ベジタボーカフェはアイダネ町の南にあるコンビニの近くと書いてありました。
智奈は通行人たちに話し掛け、アイダネ町の南にあるコンビニはどちらか尋ね、通行人たちに教えてもらいます。
アイダネ町の南まで来たものの、そこはコンビニが何軒かあり、ベジタボーカフェがどのコンビニの近くか、智奈は混乱していました。
同じコンビニが隣同士に建ち、そこを通り過ぎたかと思えばまた同じコンビニが見つかり、どちらへ行ったら良いか、彼女の頭を悩ませます。
「もう、これ書いた夢芽トピの記者さん、誰なのー? こうなったら意地でもベジタボーカフェを探す!」
と、いった具合に、智奈は黒ネコを探していることをもはや忘れ、ベジタボーカフェを探すことに真剣になっていました。
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