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番外その1 おとうと
もともとが野良だったのですが、推定年齢半年くらいの頃に出会いました。台風の翌日に我が家を訪問してきたのがきっかけです。本当に、やつらの方が私達を選んだのですよ(笑)。
おとうとの方は病気のデパートという感じで、本来野良のままであったらとっくに淘汰されていたと思うし、長生きはしないだろうなと感じていたところ、けっきょく19才まで生きました。
結石も耳ダニも肛門嚢もこいつの体験談です。
もともとが野良と繰り返しますが、出会った当時、すでに耳ダニが棲み着いていたのを、私は気が付きませんでした。ある日、耳の中を観て、真っ黒なドロドロしたものがあるのを見つけ、驚いて病院に連れて行ったところ、耳ダニだと診断されました。
発見された時には、すでにそのドロドロの中でダニ自身が死んでいたという状況(笑)。ホントにひどいありさまで、処方された洗浄の薬で耳の中を洗う格闘の日々がしばらく続き、最終的には綺麗になったのですが、それ以来、風呂場に入るとやつは警戒して大騒ぎする癖がついてしまいました。まあ、耳の中に変なものを入れられてぐちゅぐちゅされるのは心地よくはありませんからね。
このできごとがあったせいか、やつは耳が聞こえにくいようで、大声で鳴くくせまでついてしまい、もともと、ちょっと足りないと思えるのとあいまって、ホントに一所懸命に全身全霊で鳴くばかねこに育ちました(笑)。
肛門嚢も、ある日、突然お尻が爆発して血がダラダラだったのを発見してからわかったのですが、病院に連れて行ったところ、「これはふつう犬がなる病気なんだけどねえ」と言われたのを強烈に覚えています(笑)。
その時も感じたのですが、思えば爆発のちょっと前から、ふだん以上に異常な臭さがその子からしていたのは気がついていましたが、「どうせトイレ行ったからだろ」くらいにしか思ってなかったのが失敗でした。早く気がついていれば爆発しないですんだかもしれません。
猫はホントに痛みに強い生き物ですから、肛門周辺が爆発して血が出ているのに、本人は平気な顔で毛づくろいをしていました。
あまり神経質になるのもあれですが、異常を感じたら、せめて病院に電話して聞いてみるくらいはした方が好いかもしれません。気楽に相談できる病院は大事です。
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