御曹司はメイドと恋愛をする

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2.デート当日 今日はデートの日。 しかし、私は具合が悪かった。 「げほっ、げほっ、げほっ、げほっ」 と咳きこんでいる。 今日のデート楽しみだったのに残念。 その時。 「彩音大丈夫か?」 「信二様……」 信二様が私の様子を見に来てくれました。 「咳きこんでいるのか」 「はい」 信二様は心配そうにこちらを見ている。 「信二様、私の傍にいると風邪がうつります」 「気にするな、傍にいてやる、だから寝なさい」 信二様……なんて優しいの……。 私は安心したのか、寝てしまうのだった。 しばらくして目が覚めると信二様が傍にいた。 「彩音、具合はどうだ?」 「だいぶ良くなりました、これも信二様のおかげ様です」 「そうか、それなら良かった」 「もう私は大丈夫です、信二様は自室に戻られて公務をしてください」 私はこれ以上、信二様にご迷惑をかけるわけにはいかず、そう言った。 「わかった、ちゃんと安静にしてるんだぞ」 「はい」 信二様は自室に戻っていった。 私は安静にしているため動けない。 もうひと眠りしようかな。 私は目を閉じて寝ることにした。 またしばらくして目が覚めるともう夜になっていた。 信二様は……ここにはいないようね。 きっとまだ自室で公務をしているに違いない。 私はまだ病み上がりなので動くわけにはいかない。 横を向いて見ると果物が剥かれてあった。 信二様がしてくれたのかな。 手紙も置いてある。 私は手紙を取って内容文を見る。 信二様ったら、恥ずかしい。 私は嬉しくて泣いてしまう。 とりあえず、果物を食べることにした。 「美味しい」 私は満足そうに食べている。 「美味しかった」 デート行けないのは残念。 次の機会にはまたデートに行きたい。 そのためには健康や体調管理をしっかりとしないとね。
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