第2章 ヒーロー

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第2章 ヒーロー

 僕は7月、思い立って新幹線に乗った。  週末の休みと何日かの休講くらい許されるだろう。(洋一郎・・・心配させやがって)  東京駅で新幹線に乗って座席につくとすぐに発車になった。ずいぶんとせわしなくなったものだ。  僕は東京を出て弁当とビールを流し込むと昔日の思い出が脳裏に蘇ってきて、夢を見たようになって、まどろみ始めた。ヒーロー、確かにヤツはヒーローだった。
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