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そしてアザミの股間の状態を確かめるために、布地の少ない下着の上から包み込むように撫でながら、
「……あぁ、まったく反応を示していないアズミ様は、偽りなく命の遊戯を拒否しておられる。私にはない心をお持ちの御方だからこそ、こんなにも魅かれてしまうのか……」
と、うっとりとしたハスキーボイスで称える。
「んあっ、よせよっ……これ以上はっ、観客たちに見られたらっ、それにアンタの秘書もいるんだぞっ……!」
しかしアザミのベルトを器用にはずした阿窟は、ズボンとひもパンを床に落として避けると下半身を靴下と革靴だけにしてしまった。
当然、双丘や太腿、ふくらはぎなど阿窟によってつけられた所有の印までもが晒される。
「くくっ、アズミ様の艶やかに熟した最高のボディは、大勢に見ていただくだけの価値が充分にございます。それに秘書はお気になさらず。彼は感情が乏しいのでインテリアとでも思っていただければ」
と、振り返ると秘書を一瞥した。
自分が呼ばれたのだと分かりながらも、さすがに秘書がためらう。
しかし主には逆らえずに視線を床に落としながら足早に歩くと、無言の命令通りに阿窟の斜め後ろへと移動した。
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