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将来の夢――パイロット  いともたやすく口から出るその職業は周りが思っているものとは少し違う。 そう思うのは、一時(いっとき)でも憧れを共有して同じ空気を吸っていたのに、今は遠く離れてしまった者のやっかみなのかもしれない。  厳しい選別を経て訓練を開始してもその先で自分の適性と向き合わなければならない。さらにパイロットになった後も健康に問題があればその席に座ることは許されない。  全てに気を配ることのできる処理能力、航空機を適切に操縦する技能と、想定可否を問わず様々なトラブルに対応できる精神力、何より健康であること。努力は当たり前の世界。  パイロットになることを諦めた俺は、その努力が足りなかったのだろうか。
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