学校に行く準備

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学校に行く準備

「兄様?私の格好、大丈夫かな?」 リリティーゼ·ミナ·ルテシー13歳、貴族(裕福な市民も)は王都にある学校に五年間通わなくてはいけないらしい。 …レシオール様に "頭の中身が天才になるチート能力" 貰っておくべきだったか?(そんなチート、ないだろうけど) いや、貴族のお嬢様って大変! マナーばっかり! テーブルマナーはいいよ? 食べるの好きだから!(全てが私が作った私の味ってのは微妙だけど) だけど歩き方や乗馬、ダンス、ピアノ、ヴァイオリンetc. 茶作法、話術、ドレスの種類…もう嫌だ、ギブ! ドレスなんて着られりゃ良い!と言ったらカナンどころかメイド頭のオバサマが超怒った!!! 「良いわけありません!貴族のお嬢様がお持ちになる裾が金糸銀糸の刺繍ドレスは、王公貴族のお嬢様がいらっしゃる場合、着てはなりません!覚えてください!!!」 元は一般市民の私。 金糸銀糸の刺繍なんぞ知らんがな。 …とっても頑張った…(泣) それでも楽器の類いは捨てたわ。 お父様は私をなんとか"普通に見える"令嬢に育てたかったようだけど、楽器の教師は "すべからく" 追い出してやりました!(満足じゃ!!!) まぁ、昔のことはどうでもいいか。 今日から学校だけど…初っぱなから大太刀回り(おおたちまわり)の大喧嘩にならないと良いけど…。
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