338人が本棚に入れています
本棚に追加
学校に行く準備
「兄様?私の格好、大丈夫かな?」
リリティーゼ·ミナ·ルテシー13歳、貴族(裕福な市民も)は王都にある学校に五年間通わなくてはいけないらしい。
…レシオール様に
"頭の中身が天才になるチート能力"
貰っておくべきだったか?(そんなチート、ないだろうけど)
いや、貴族のお嬢様って大変!
マナーばっかり!
テーブルマナーはいいよ?
食べるの好きだから!(全てが私が作った私の味ってのは微妙だけど)
だけど歩き方や乗馬、ダンス、ピアノ、ヴァイオリンetc.
茶作法、話術、ドレスの種類…もう嫌だ、ギブ!
ドレスなんて着られりゃ良い!と言ったらカナンどころかメイド頭のオバサマが超怒った!!!
「良いわけありません!貴族のお嬢様がお持ちになる裾が金糸銀糸の刺繍ドレスは、王公貴族のお嬢様がいらっしゃる場合、着てはなりません!覚えてください!!!」
元は一般市民の私。
金糸銀糸の刺繍なんぞ知らんがな。
…とっても頑張った…(泣)
それでも楽器の類いは捨てたわ。
お父様は私をなんとか"普通に見える"令嬢に育てたかったようだけど、楽器の教師は
"すべからく"
追い出してやりました!(満足じゃ!!!)
まぁ、昔のことはどうでもいいか。
今日から学校だけど…初っぱなから大太刀回りの大喧嘩にならないと良いけど…。
最初のコメントを投稿しよう!