莉奈、神様にミンチにされる

2/3
330人が本棚に入れています
本棚に追加
/137ページ
「…じゃあそこで土下座のまま昇天してるアホの神様に、私は殺されたんですか…」 目の前には白い丸テーブルがあって、真っ白のティーポットから無限に白いカップに紅茶が注がれている。 このお茶が、私好みでスッゴク美味しい💖 お茶請けのクッキーはサックサク(籠に山盛り) 両頬がパンパンで頭に複数のタンコブを付けた白い金髪青年は、この世界レレラル(私にしてみたら異世界)の守護神だそうだ。 宙にヘルプと手を差し出し、白目を剥いてるところが最高神には思えんけど。 「…この阿呆はの?昔っからどっか抜けおってはるん。レレラルはの。魔法の発達した世界なん。で魔法に曝された生物は我らが世界とは異なり、賢く頑丈に大きゅうなるのん。この阿呆は、たまに異世界にその生物を逃がしてしまうのん。気づいて追いかけはるのはよいんよ?そしてきちんと始末しはるん。が!今回は目測を誤って、そなたをプチッ!との」 「指で潰した、と」 「!う、うむ…」 目の前の乙姫様は私が "ニタッ" と暗く笑ったのが怖かったらしい。 でも笑いたくもなるよ。 「神様にプチッ!と潰され殺されちゃったぜ🎵」 と喜ぶ変態ではないのだよ、私は! しかも 「…神に潰された、ということはの。"存在を消された"と同義で…そなたを妾が蘇らせることは無理なん。だからレレラルで暮らし。存在を消した神の世界でその神に転生させられるならば、生きられるのん」 「……………ウフフフフ。アレ殴ってイイデスカ?」 私が這いつくばったままの男を指差すと…。 「ヒィ?!存分にやるとよいのん!」 私はすぐに立ち上がると走り蹴っ飛ばしてやった! 「ギャア?!た、助けてぇ…!」 「アワワワワワ…!」 とテーブルの方から聞こえたけど、気にしなくても良いよね?
/137ページ

最初のコメントを投稿しよう!