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「…じゃあそこで土下座のまま昇天してるアホの神様に、私は殺されたんですか…」
目の前には白い丸テーブルがあって、真っ白のティーポットから無限に白いカップに紅茶が注がれている。
このお茶が、私好みでスッゴク美味しい💖
お茶請けのクッキーはサックサク(籠に山盛り)
両頬がパンパンで頭に複数のタンコブを付けた白い金髪青年は、この世界レレラル(私にしてみたら異世界)の守護神だそうだ。
宙にヘルプと手を差し出し、白目を剥いてるところが最高神には思えんけど。
「…この阿呆はの?昔っからどっか抜けおってはるん。レレラルはの。魔法の発達した世界なん。で魔法に曝された生物は我らが世界とは異なり、賢く頑丈に大きゅうなるのん。この阿呆は、たまに異世界にその生物を逃がしてしまうのん。気づいて追いかけはるのはよいんよ?そしてきちんと始末しはるん。が!今回は目測を誤って、そなたをプチッ!との」
「指で潰した、と」
「!う、うむ…」
目の前の乙姫様は私が
"ニタッ"
と暗く笑ったのが怖かったらしい。
でも笑いたくもなるよ。
「神様にプチッ!と潰され殺されちゃったぜ🎵」
と喜ぶ変態ではないのだよ、私は!
しかも
「…神に潰された、ということはの。"存在を消された"と同義で…そなたを妾が蘇らせることは無理なん。だからレレラルで暮らし。存在を消した神の世界でその神に転生させられるならば、生きられるのん」
「……………ウフフフフ。アレ殴ってイイデスカ?」
私が這いつくばったままの男を指差すと…。
「ヒィ?!存分にやるとよいのん!」
私はすぐに立ち上がると走り蹴っ飛ばしてやった!
「ギャア?!た、助けてぇ…!」
「アワワワワワ…!」
とテーブルの方から聞こえたけど、気にしなくても良いよね?
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