音楽室の隣

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「……クソが……今に見てろよ……」  耳に届いた低い声が白坂のものだと認識するのに少し時間がかかった。奏太は服装を整える手を止めて、足元にへたりこんだ男を見おろした。虚ろだったはずの目には殺意が宿り、涙を流しながらこちらを睨んでいる。初めて彼が見せた反抗心だった。  その変化にニヤリと笑うと、彼の視線に合わせてしゃがみこんだ。 「だったら、やり返してみろよ。俺にレイプされたって訴えてみろ」  そんなことしたら、破滅するのは白坂だ。それを彼だってわかっている。白坂は唇を噛んでただただ睨むしかできない。そんな男を奏太は鼻で笑った。 「なにもできないくせに」  白坂は何も言えず、負けを認めるように視線を伏せた。  奏太は立ち上がって、トイレットペーパーを手に取ったが、汚れた性器を拭こうとして止めた。白坂を罰したくなったのだ。 「舐めろよ。ちんぽ、好きだろ」  ゴムをしていたとはいえ、さっきまで自分の尻穴に挿入っていたものを口に含むのは抵抗があるだろう。しかし、白坂の迷いは短かった。彼は大口を開けて、奏太の汚れた性器を舐めた。その瞬間、驚くほどの快感が体を駆け巡った。それは、彼の体内で達した時を上回る快感と満足感だった。 (シラマを従わせる時が一番気持ちいいな……) 「吸い付くなよ。舐めるだけでいい」  達したばかりの敏感な陰茎に余計な刺激は不要だ。  奏太の命令通り、白坂は優しい舌づかいで陰茎を舐めてくれる。しかし、下から見上げられる視線は今にも殴りかかってきそうなほど、血走った目になっていた。  そんな殺意に奏太は余裕の笑みを返すと、犬を撫でるように彼の頭を撫でた。
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