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三日たち装甲車に乗った自衛隊員が、慎重にカプセルを回収する。その様子は、会社でテレビで見ていた。営業業務から外され、一時的に広報に異動だ。
カプセルが、爆発などしなくて本当に良かった。
政府の官房長官発表では、オペラート三号星なる星の首相が、邪馬台国の王に宛てた漢文で書かれた書簡が入っていたそうだ。
謎の文面なども入っていたそうだ。オペラート三号星の文字の可能性もある。漢文の手紙はともかく、オペラート三号星人の文字は、まだ解析中だそうだ。
僕のもとに市長さんと政府の官僚の方が訪れ、仮住まいとして、豪華なホテルの一室を用意してくれた。
「ありがたいのですが、代金高そうですね」
「政府が全額負担いたします」
「税金ですので、気兼ねします。会社近くの安いビジネスホテルで十分です」
ここが本社なので、遠方の支店勤務の社員が会議できたとき、泊まるリーズナブルなホテルだ。
地元に住んでいるのに、近所のホテルに泊まるのは変な気分だ。会社とホテルを行きかいし、テレビニュースを見続ける日々が続く。
やっと、政府の記者会見で詳しい説明がなされた。漢文で書かれた書簡によると、邪馬台国の王宮が僕の家の場所にあったらしい。
オペラート三号星人は、千八百光年離れた惑星に居住している。数百年の年月をかけ無人操縦のUFOを調査のため三世紀に来たのだ。
オペラート三号星に戻った探査機にもとづいて、友好の手紙を送るための無人操縦のUFOを派遣したのだ。
邪馬台国はこの地方にある、と言う説が優勢だったが確定した。
三世紀に無人操縦のUFOが来訪し、また数百年の時間をかけ往来してきたことに、長い歴史の流れを感じる。
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