UFOが自宅にやってきたので、僕は日本庶民代表として外国の偉い人に会う羽目になった。

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 会社で社長から口頭で注意された。僕が広報課長に、ほかの取締役は、黒塗りの公用車だとぼやく。 「常務、万が一のことがあってはいけません。ご自分で、お車を運転なさらないでください」  運転手が用意されるのかと思ったら、電車のスマホ定期券が限度額いっぱいまで、チャージされていた。  某国の大統領だか首相だかが、訪日の際、僕の家にやって来るそうだ。ニュースで見る限り、金権政治家、差別主義者、言論弾圧側で嫌な感じを受けた。  自宅に外務省の世界遺産担当大使、舟村(ふなむら)さんが打ち合わせに訪ねてきた。当日の日程については、受け取った書類に目を通す。 「舟村(ふなむら)大使、英語できますよね?」 「ええ、ですが、形だけですよ」 「私英語が苦手なんです。英語で、私はあなたが嫌いは、アイドント、ライクユーみたいですが、あなたを嫌いな理由は、英語でどう言うんですか?」 「どうしてそんなことを聞くんですか!」
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