UFOが自宅にやってきたので、僕は日本庶民代表として外国の偉い人に会う羽目になった。

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 蒸し暑く寝苦しい夜だ。エアコンの冷房を入れたり、切ったりして、何度も目が覚めた。  明け方、サイレンの音が徐々に近づく。近くでサイレンが止まった! 僕は跳ね起きて、スマホ片手に家の外に飛び出す。  近所の人の叫び声がする。白みがかった空を見上げ、信じられない光景に絶句した。  僕の家、その直上に銀色の丸いUFOが浮かんで静止しているのだ。  もし映画なら、国連本部とかの上空に飛来するのだろう、と多少、心に余裕があったが、危険を感じ、近所の人たちと一緒に走って避難し、パジャマ姿で離れた場所に逃げえる。市役所が管理する遺跡から様子を(うかが)う。  すると、UFOが意味不明な、言語らしきモノを大音量で鳴らし始めた。これからどうなるのかが心配で、ワンセグで、テレビニュースに釘付けになってしまった。テレビには、UFOとわが家が映っているが、突然UFOから銀色のカプセルが投下された。僕の家の屋根に垂直に突き刺さってしまっている。  取り合えず、電車に乗って会社に行く。 「パジャマで電車乗って会社まで来たの?」 「あ! だから電車内で誰も隣に座らなかったんだ」
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