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大事件が起きた。 これはほんとに大事件。 学校が終わって、 「さあ帰るぞ」 ていうとき、 小指に違和感を感じた なんだか、引っ張られている… 感じがする。 これはもしかして、私もついにリア充になるときがきたのではないか 花菜に相談してみたものの、 花菜が先輩とつき合い始めたときは、そんな風な違和感はなかったという。 「どっちから、引っ張られてるとかわかるの?」 花菜は私に聞く。 「どちらかといえば…私の家とは反対のほうかなぁー。」 引っ張られるという感じといっても、正直それほど強い力ではないため、よくわからない。 「まぁ、もう少し様子をみてみれば?」 「気が気じゃないよ~」 そんな私の様子をみて花菜がわらう。 「恋愛って、あんまり急いで相手をみつけるもんでもないよ~」 ぶすっとふてくされて見せる。 でも花菜の言うとうりだろう、欲しくてすぐに運命の人に出会えるわけでもない。 「気長にまってみる!」 私はそういうと、荷物をまとめて帰ることにした。
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