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【ハンドウイルカ】
目:鯨偶蹄目
亜目:ハクジラ亜目
科:マイルカ科
属:ハンドウイルカ属
種:ハンドウイルカ
該当するキャラ:ノア、ミソラ、ナモ、リラ、ネイ
保全状況:Least Concern (LC) - 「低懸念」<低危険種>
「Blue」シリーズのもう一人の主人公、ノア。彼女と群れの仲間たちです。
「バンドウイルカ」と呼ばれることが多いですが、正式には「ハンドウイルカ」。イルカとクジラの中間の大きさだから「ハンドウ」(中途半端と言う意味)。ちょっと変わった由来ですね。
好奇心旺盛、遊び好き、人懐こい性格で、自分たちで海藻や木切れを使って遊びを考えたり、泳いでいるヒトに集まってきたり。
生き物の遊びは、餌の捕り方など、生きるための知恵を身につける為と考えられていますが、イルカは一説には「遊ぶための遊び」をすることが出来るとも言われています。例えば泡のリングを作って、浮かばないように調整して様々な方向に吐き出すなど。
生きるために必要のない行為に夢中になるのは、ヒトと似ているような。
記憶力も良く、ショーの演目を覚えられるのもそのため。ヒトの指や腕の動きと、自分がどう動けばいいかを関連づけて覚えることが出来るようです。ノアは「私は一度した失敗は繰り返さないのだ」とか言っていましたが、はてさてどうでしょうねぇ。
賢い生き物であることは有名ですが、最近の研究では数を数えたり、アルファベットの違いを理解したりすることもできるとか……?
しかしハンドウイルカは仮にも肉食動物。気性の荒い一面も。
繁殖期にはメスや群れでの順位を巡って、オスが激しく争います。その際は鋭い歯で威嚇して噛み合ったり、尾ビレで叩き合ったり。
時には餌を巡って他の生き物と争うこともあり、他の種類のイルカを殺してしまった例もあるそうで……
ここで一つ、作品の裏話を。
作中では「色」を知らない設定でしたが、実際イルカが色を認識できるかどうかは分かっていないようです。
ただ「明るさ」と「暗さ」を敏感に感じることはできるようです。「Light Blue」ではそれを「『明るい』と『暗い』、『白』と『黒』はわかる」という設定にしています。
(「Light Blue」作中には、「白」と「黒」以外の色の描写を殆ど使っていません)
「光」を浴びてからは色は見えているので、「Sunshine Blue」以降は沢山色の描写を入れています。「Light」と「Sunshine」以降の作風がかなり違うのは、これが一つの原因な気もします。
正直「Light」はかなり苦労しました。イルカが主人公なので、「てへん」の漢字や「手」と言う言葉を極力使わないようにしたり、いつ息継ぎをするかを考えたり……
ちなみに日本の水族館で飼育されているイルカの大半は、ハンドウイルカかカマイルカ。お近くに水族館があれば、ノアの仲間に会えるかもしれませんね。
(ちなみに私の近所にはありません……)
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