星に願いを

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星に願いを

今日は、少し肌寒く感じる、綺麗な星空が見える夜だった。 隣にいた彼女が星を眺めて、あれはこと座だ、だの、一等星はやっぱり明るいね、だの、楽しそうに星のことを話してくれている。もちろん、俺にはその内容がさっぱり理解できないが。 彼女と付き合い始めて2年目になる今日、お祝いというわけではないが、2人で星を見に行こうと彼女が提案した。星のことなどさっぱり分からないが、彼女が笑ってくれるならそれで十分だ。 「あ!流れ星!!」 俺は気づかなかったが、どうやら流れ星が見えたらしい。たとえ星に興味が無いとは言え、流れ星は見たかったなぁという気持ちを抑えて空を見上げると、またしても流れ星が流れた。今度はちゃんと見たぞ。 「ねぇ。何お願いする?」 「さあね。」 「じゃあ私も教えない。せっかく教えてあげようと思ったのに。」 顔を見合わせて、笑い合う。
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