6人が本棚に入れています
本棚に追加
瞼をゆっくりと開くと、彼女が恥ずかしそうに頬を赤らめていた。そんなことされたら、僕まで顔が熱くなって、目を合わせられなってしまう。
やっぱり誓いだとしても、これは人前でするもんじゃない。
「ねえ」
彼女の声が聞こえた。
顔を戻すと、彼女とまっすぐ目があった。
彼女は涙を流しながら笑っていた。嬉しいのか悲しいのか、僕にはよくわからなかった。
「ありがとう」
けれど、そんなことは、どうでもよかった。
その苦い白色は、本当に綺麗だった。
最初のコメントを投稿しよう!