0-1 地獄のドラフト会議

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 横浜ArNAベイスターズ。 1998年、名選手の活躍や奇跡的な采配により、チームは伝説を作り、横浜フィーバーが誕生した。 しかし、その栄冠から一転、チームは下り坂の一途を辿る。 3年連続最下位、勝率3割、主力選手の流出などネガティブなニュースが続く。  ITメガベンチャーであるArNAに買収されてもチームの低迷は止まらない。 勝率が3割を切り、2割、1割すら割り込み、ついには 「4年連続1桁勝利か...」 130試合もやっているのに、10勝もできない。  原因は上げたらきりがない。 有望選手の指名拒否、ろくなコーチが来ない、さらにチーム内の競争が生じず練習に選手が来ないという異常事態が発生している。  当然そんなチームの監督を引き受けたいと思う人なんかいない。 「来年度の監督はまさかの女の外国人。 一応、女子プロ野球で三連覇を果たした名将らしいけど、果たしてプロ野球に通用するのか。」  そんな報道が多く、ネットではシーズン0勝が達成されるなんてネタにされる始末。  そんな私も、ベイスターズに全く期待できない...
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