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「予想以上の可愛い反応、どうもありがとう。先生のこんなウブな反応、これも『初めて』になるよね? この調子で、俺をどんどん喜ばせてね」
「も、もう止めて・・・・」
恥ずかしくて、全身が熱い。心臓バクバクで、どうにかなりそうだ。
「うーん、いい反応。もっと苛めたくなるなぁー。こんな事は、俺も初めてだ。・・・・ん? あ、しまった! 俺の初体験、また先生に奪われちゃった!」
何コイツ!!
爽やかな笑顔を湛えているのに、スーパー腹黒だ。もっと苛めたくなる、とか、こんな事は初めてだ、とかさらさらーっと言いやがった!!
うわーん。助けて、おかあさーん!
二十八年間清く正しく美しく(?)育ってきた貴女のもやし娘が、初めて男にいぢめられてるよーぉ。
もやしの『初めて』が、どんどん腹黒に奪われていくよぉー。
「今のは引き分けかぁ。俺が勝つと思ったんだけど、やっぱり先生は手強いな。でも今の所、俺の方が負けの配分多いんだよね。あ、じゃあこうしよう。貸しひとつにつき、何かひとつ先生の『初めて』を捧げてもらう事にするから。これだったら、フィフティーフィフティーになるよね。じゃ、そのつもりで引き続きヨロシク」
私から離れて体制を戻したヤツは、楽しそうな笑顔を湛えたまま、アクセルをゆっくり踏み込んだ。
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