31人が本棚に入れています
本棚に追加
?話 リチャードの苦難
リチャードは現在アリアと言う妃がいる。
昨日初めて本音で話し合いもできた、ただ、リチャードには悩みがある。
元々アリアに対し非道に接してきたせいもありどう付き合いをすれば良いのか?
がわからないのだ。
そして何より問題なのは弟の存在その物だった。
あの時は裏切られた哀しみから弟の案を
「好きにしろ」
っと言った。
だからここまで何をされても苛つくことはなかったが、
今になって戸惑いらしきものを感じているのだ。
リチャードは苦笑した。そして、アリアを優しく抱きしめ寝ようとして起き上がり辺りを見回す。
そしてため息をつくと
「あまり良い案とは言えぬぞ 王の寝室に無断で入るとは アキラ」
その問にアキラが小馬鹿にしたように苦笑しながら言い放つ。
「偽善者ぶるのやめたら? 本当は俺の影武者な癖に、兄様にリチャード系を
継ぐ資格がないくらい城の誰もが知っているだって兄様は愛人リサーナの子だからな」
そう言うとリチャードを指さしたんたんと言い放つ。
「兄様そこをどけ、ここは俺の部屋だあんたはただのアキラにもどれよそれが、兄様の名乗るべき元の名だ、そして、俺の代わりに嫌われるんだな! 最愛なる横の女にさ」
リチャードは涙を流すと起き上がり部屋を出ていった。
レイアはアリアの首筋に軽く歯を立てると甘くかんだ。
うめき声と痛みにアリアか瞳を開ければ
「眠りすぎると体に毒だもう起きなさい、アリア それと、俺の偽物と添い寝とはね? ずいぶんではないか?」
その問いかけにアリアは戸惑う
「悪い子だ、もはや、偽物には任せておけないな、アリア、今後は入れ替わりはしない、王の妻として職務に励め」
そう言うとアリアに微笑み
「アリア、アキラの事は忘れなさい、さあ、起きて、ほら」
そう急かされればアリアも、急いで起き上がった。
最初のコメントを投稿しよう!