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11話 牢獄で
1、牢獄で
アリアが目を覚ますとそこは見覚えのある部屋だった。
檻がいくつも並べられている部屋、その奥のルームだろう。
アリアが戸惑えば
「目が覚めたようだな」
その言葉にアリアはツンッとすました顔をする。
「いいのか? 処遇が悪くなるだけだぞ、さて、アリア」
そう言いながら取り出した1枚の紙を差し出されてアリアは紙に視線を落とした。
「へ、陛下に全て差し出したうえで、罪人偽善団に入ることをここに誓います?」
アリアが戸惑えば
「お前は、罪人だ、この国のルール上罪人とは結婚できない そこで、罪人偽善団に入ってもらいそこの隊長をして欲しい、まぁ、表向きはな?」
アリアは肝心な事を聞こうと
「表向き? ちなみに副隊長は?」
そう言えば横に女の人が立っている。
「アレスサンドライト団から移籍してまいりました、ミコトです、私が、副隊長代理を務めさせていただきます。」
副隊長代理? と思い、位置を聞いておく。
「あの、本当の副隊長は?」
そう問えば
「俺に決まってるだろう」
と言われてアリアはやはりかと唸れた。
「表向きだと言っただろう? メインは愛人だよ」
そう言われてやはりかと言った顔をした。
でアリアは隊長服に着替えると
「にして、何故気絶させたの」
「その方が運びやすいだろう」
にんまりと笑みを浮かべられればアリアはため息をついた。
「で、団アジトなんだけど、ここにしてしまったから、普段は副オーナーをミコトは副オーナーの秘書兼世話役かな仕事はおいおい教えるでは、ミコト」
そう言うとミコトがアリアに剣を抜いた。
「ちょっ、」
アリアが青ざめれば
「実践も練習も無しだとさすがに危ないか? アリア、剣技の稽古をするぞ、それから、今晩は俺の部屋に来るように、さっき酷いことしたからな、ちなみに俺の弟の名は
アキラだ、これからは声かけられても無視しなさい、分かったね」
そう問われてアリアは頷いた。
夜になるとリチャードの部屋へ行けばリチャードが微笑みアリアに
「今一息ついた所」
そう言いながら片足を弾いたのでアリアはリチャードの錆の上に収まると
「甘えてもいい?」
心配そうにリチャードに問えば
「ダメなんて誰が言うよ、何時でもどうぞ」
そう言われで微笑むとリチャードに抱きついた。
「甘えんぼさんだな」
そう言いながら頭を撫でてい来るとアリアがリチャードに
「リチャード陛下」
そう言った途端リチャードが魔法でお菓子を出すと
「何か食べたそうで悲しい」
アリアはリチャードに優しく頭を撫でられているということは
「明日デートしたい」
そう言った。
「明日か、確か予定はないけど……何かしたいのか?」
アリアがにっこりと微笑むとリチャードは驚いた顔をした。
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