12話 初デート

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12話 初デート

今日はデート日和だ。 可愛いピンク色のドレスにアリアは嬉しそうにリチャードを見つめた。 こちらも、カジュアルな流行服で今一緒に街中を歩いているのが国王とその愛人だとは思わないだろう。 アリアがリチャードにあれ食べようスライスチーズとチーズ屋を指させばリチャードが頷き買ってくれた。 「こんなのが好きとはな、俺の元・王妃は変わってるよ」 と言われてアリアはムッとした表情を浮かべた。 優しくないと表情に出せば 「わるかった、そうだアリア宿屋行かないか? お前と俺が初めて泊まった所だしな、俺さ出来ればあの晩をやり直しかったんだ」 リチャードの言葉にアリアは涙を流した。 確かにあれが始まりであり、アリアとリチャードの関係が壊れた第一歩と呼べるだろう。 アリアは頷いて 「私も」 と言った。 その日の夜アリアはリチャードに連れられあの宿屋にチェックインした。 そしてリチャードと荷物を置くと 「とりあえず買い出しは、後にして」 アリアを見つめて綺麗な笑みを浮かべると 「おいで、我が姫君、王であるこの俺にあの様な無粋なまね、よく出来たな? さっ、罪作りな姫君よ 懺悔の時間と行こうか?」 アリアが話が違うと首をふれば 「あぁ、違って当たり前だろう? 言ったら逃げるだろうお前が」 そう言うとアリアに近ずき 「そして、お前がデートしたがった理由、今日だもんな? アリア婚姻前夜、つまり、お前と俺が初めてあった日だろう?」 アリアは涙を流した。 そう、今日は記念日なのだ。 アリアがリチャードに 「お願い、今日だけはお仕置きしないで」 そう言うとアリアはリチャードに駆け寄るとすがりつき涙を流した。 「まあ、考えてやらなくもないかな? 愛人として、仕事してさえくれれば」 アリアが嬉しそうにしているとリチャードはつまらないのかムッとした表情をしたので アリアが脅えれば優しく微笑みアリアに 「いい子、まずは湯浴びしておいで、後から俺も行く」 アリアが慌てたように 「リチャード様と湯浴びって、む、無理です」 リチャードが不思議そうに 「なぜ?なんなら気絶させようか?」 そう言われてアリアは俯くと 「その、月経で」 その小声な消えいりそうな言葉にリチャードは笑い出した。 アリアが戸惑えば 「悪い、言い忘れてた、そばにずっと居たんだぞそんなの知ってるよ、だから今日にしたんだから」 アリアはとてつもなく嫌な予感がした。 リチャードは笑みを浮かべたままこう言い放つ 「だから、狙って今日のデート受けたんだよ」 アリアが唖然とすれば 「最近は、溺愛されていたんだよな? 弟に」 そういうなり頬を撫でると 「俺もしてやるよ、弟より深く もう嫌ってくらい愛してやるそれに耐えれたら晴れて第一妻にしてやるよ」 アリアは真剣な眼差しで言うリチャードをただただ静かに見つめていた。
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