13話 アリアの思い

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13話 アリアの思い

13、アリアの思い アリアはリチャードに 「リチャード陛下、その聞いて下さいませんか?」 アリアの問いかけにリチャードは首を傾げる。 「それは、今、必要な事か? アリア」 リチャードの問いにアリアは頷く。 「本当にどうでもいいのなら、兵を亡命した国に出兵したりなさいませんよね? それに先程も」 そう言って俯くと 「本当は、兵に相手をさせる気はなかったのではないですか? 確かに一年前、私は、罪作りな事をしてしまいました。 ならばなぜ、死刑になさらなかったのか、ずっと不思議だったのです」 その言葉にアリアを見据えため息をつくと 「俺の姫君は何か勘違いをしているようだ、では何故、王の相手をさせたり、弟にお前の面倒を任せた?  そんなに大切ならば、普通自分で面倒を見るだろう?」 リチャードの問いかけはもっともでアリアも考えた顔をする。 「かりにも、それ自体が、私に課せられた、陛下からの罰だったのではと私は考えています、だから、遊びじみた扱いは……」 そこまで言えばアリアを見ていたリチャードは笑い始めた。 「なんだ、馬鹿なら、扱いやすいのに、意外と切れるんだな、ココ」 そう言って頭を指さすとふぅとため息をついた。 そしてその後優しそうな表情をすると 「アリサには言われたが、お前にも見抜かれるとは」 そう言いながらアリアを優しく撫でると 「アリア、頑張ったご褒美を上げたい、好きな要望を一つだけ」 そう言われてアリアは考える。 「婚姻、させてください、次は嫌とは言いませんので」 アリアの言葉にうなずくと 「では、このお仕置きじみたプレイはやめようか? とはいえ、何もなくていいか?」 アリアは微笑むと 「陛下の腕の中で寝かせて欲しいです」 その言葉にアリアを真剣なまなざし手見つめていたがやがて 「言い直せ」 その言葉にアリアが戸惑えば 「これからは、リチャードでは無く、レイヤと呼び捨てで呼ぶように」 その言葉にアリアは涙を流し 「はい、レイヤ」 と言いながら桜が咲いたような微笑むとリチャードは反射的に 『やばっ、可愛すぎだろう』 そう思い無言でアリアを見つめていた。 アリアは顔を赤めるリチャードに 「お風邪ですか?」 アリアの問いにさらにむせると 「ちがっ」 慌てて苦しそうに話すものだからアリアが無言で背中を摩られて片手で制する。 アリアが離れれば 「ではアリア、今までの穴埋めに強は弄る以外の方法で愛してあげよう」 そう言われてアリアは頷いた。 アリアが寝た後リチャードは考えた顔をする。 『そろそろころあいか?』 そう思うとアリアを悲しそうな眼差しで見つめると部屋に兵士が入って来た。 リチャードが頷くと 「そうか、タイムリミットか」 そう言うとアリアを見つめ 「本当に大変なのはこれからだよ、兄さんはそうはいかないからね」 そう言うと部屋を出て行った。 アリアが目を覚ますと身体に寒気が走る。 綺麗に整ったリチャードの顔を見てアリアが安心していると 「な・に・に、そんなに安堵しているかは分からないが」 そう言いながらアリアの顎に手を添えると持ち上げた。 じゃらりと首輪から垂れている鎖が引っ張られて首が痛い。 「お前さ、本当に、馬鹿だな、何故、初夜の相手の区別すらつかないんだ」 その言葉にアリアは目が点になる。 「ちょっと待って、レイヤ」 そう言った瞬間頬に痛みが走った。 平手で軽く叩かれたのだ。 痛みに瞳から涙が流れれば 「言い直せ、リチャード陛下だろう?」 その声は怒鳴り声に近くてアリアは恐怖に身を固くする。 「兵士に助けに行かせたら、裸だったそうだな、どうせその身体を大好きな弟に捧げていたのだろう」 その問いかけは痛々しくてアリアは急いで 「違う、こんな」 そう叫べばアリアに微笑むと 「では、これは何?」 彼が指先を下げて行き大切な花弁をなぞるように触っていたがやがてクチュリと指を入れた。 「やぁ、あんっ」 身体が動かされるたび掻きだされる度、琥珀色の液体が出てくる。 アリアが首を振ると 「まだ言うか!」 そう叫ぶなり、指を引き抜くと 鎖をひばりアリアを部屋の真ん中へと連れて行くと鎖を投げた。 投げた途端、幾億個もの、つたやツルに変わるとアリアの身体をつるし上げ始めたのだ。 「いやぁぁぁぁ、許して、お願い」 そう叫んだがリチャードが無言で指を鳴らすとツルが一斉に動きアリアの身体を打ち据え始めた。 「あああああっ」 辛そうに泣き叫び痛みにただ堪えていれば 「そうだ、精液出してやらないとな」 その言葉と酷な笑みにアリアは嫌々と首を振った。 「吸い取ってやれよ」 その言葉に腰を持ち上げられアリアの大切な所にじゅぶりとツルが入ると吸い取るような動きを始めた。 アリアの身体ががくがくと震えはじめ目の焦点が定まらなくなり始めれば 「アリア、もう一度言え、俺が受けた内容と何か間違いはあるか」 その問いかけはアリアには確かに聞こえているのに声が出ないと思った。 アリアが返答しなくなったのでアリアの頬を叩くと 「起きなさい、尋問中に寝るなんて何て子だ」 その言葉にアリアは力なく首を振れば 「そう、もう味わいたくないと、ではあっていたと認めるな?」 リチャードの鋭いまなざしにアリアが 「ちがっああああああ」 泣き叫び嫌々と首を振る、 リチャードが行き過ぎた体をなでると 「さぞつらいだろう、可笑しくなって欲しいわけじゃ無いからな、さっ、じゃあ、認めればおわっ」 そう言えばアリアはリチャードに 「う、うそ、ですよね、さっきまでいたのが本物のリチャード陛下です、私の培ってきた年月にかけて、誓いますわ、陛下、貴方だと」 そう言った瞬間ふわりとつたとつるが消えたので、アリアをリチャードが抱き締めると 「正解」 笑うようにそう呟かれた瞬間ホッとしたように意識をアリアは途絶えた。
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