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4話 捕らえられたアリア
4、捕らえられたアリア
アリアとハルバートがヘルズゲートに来た頃
リチャードは1人の女性に指示を出していた。
「えっ、下でクレセアを見た?」
リチャードの問いかけに女性も頷く
「しかも、言い難いのですが、他の方と
来店されていてしかも、とても仲が良さそう
でした」
その言葉にリチャードはため息をつくと
「わかった、あっ、アリサ、悪いが
地下室を借りるぞ? 俺に黙って浮気とは、アリアの奴、余程、反抗期らしいのでな」
そう言われてアリサはため息をつくと
「じゃあ、別々に座らせましょう、その方が拉致る時いらない邪魔がはいらないでしょ」
その言葉にリチャードは頷いた。
そんな話がなされてると知らないアリアとハルバートは
店内のスタッフに
「お席にお連れするよう言われたので、あっ、クレセア様はこちらでお待ちいただいて良いです?」
えっと思ったがアリアが頷くとハルバートだけ案内されたのでアリアが戸惑うと
「クレセアさん? 店長のアリサです、オーナーがこの前の支払いについてお話があると、来て頂けますね?」
アリアがうなずけばアリアは女性に案内されて歩き始めた。
階段を降りてさらに進めば牢屋のような、おりの置かれた通路にでたのでアリアが脅えれば女性は頷いた。
そして扉を開け促されればアリアが中に入ると扉が閉まり
鍵のかかる音がする。
アリアが戸惑えば知ってる声がした。
「アリア」
呼ばれてそこを見つめれば、リチャードの姿があったので
アリアが近ずけば
「どうした? 随分と甘えん坊さんだな? 何があった?」
そう問いかけられればアリアは
「リチャードが私を置いていくから・・・・・・」
今にも泣きそうな顔でそう言えばアリアをリチャードが
優しく抱きしめると耳元で
「すまない、だが、お前の先程の言葉は嘘だよな?
いるんだろう? 待ち人が」
その問いかけにアリアは急いで首をふった。
「違うの、あの人は・・・・・・あなたの知り合いなのよ、
本当よ信じてリチャード」
アリアが初めてリチャードを親しく呼び捨て呼んでも嬉しい顔をせずむしろ、アリアの腕を掴むと
「人のこと騙しといてよく言うよ、さて、じゃあ、こんな時間にこんな所に来たんだ、昨日の行為だけだと足りないらしいな? さっ、アリア 前夜祭の時のように抱いてあげよう」
アリアが嫌がり首をふればリチャードは微笑み続ける。
「嫌がるのか? 約束が違うだろう? さっ、アリア」
アリアが差し出した手を払えばリチャードはムッとした
表情をする。
恐怖に脅えれば
「どうやら、まだ躾が足りないらしい、悪い子、俺の手を
払うなんて、これは、お仕置きが必要だな」
アリアは悲鳴をあげると
「お前は俺の命令にはなんでも従うんじゃなかったのか?」
アリアが俯き涙を流すと
「許して、リチャード、私は貴方を愛する努力をしているわ!
それ以上、いたい何が欲しいというの?」
アリアの問いにリチャードはクスクスと笑い始めた。
唐突に笑い始めたリチャードに戸惑えばリチャードは
アリアを見つめて
「少しは、疑うことを覚えた方がいいぞ」
そう言われてアリアは俯き涙を流すのであった。
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