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懐かしい日々
とらはその後3匹の子供を産み、そのうちのメスがさらに子供を産んだが、その個体は生まれつきおつむが足りなかったようで、ある日、毒をもられたようで、それでもなんとか必死にうちに戻ってきて、僕が高校から帰宅した直後、見守る中で死んだ。
猫は死ぬ時にはどこかにいなくなると言われていたが、そうじゃないことを身を以て実感した時だった。外飼いが主流だった頃ならいなくなるのが当たり前だったのかもしれないが、とにかくその子はうちに戻ってきたのだった。
戻ってきたくなるほどここが好きだったのかもしれない。
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