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そんなある日、件の猫がまた子供を産んだ。
二匹の子猫のうち一匹はキジトラでしっぽが短かった。もう一匹は全身が白い毛だったがしっぽの先だけトラ柄で青と黄色のオッドアイの子だった。
安易なことだが、それぞれ「とら」「しろ」と名付けられた。そう、彼女たちはバケツに入らなかった。
二匹が産まれた日は、たまたまお釈迦様の誕生日だったとかで、そんなめでたい日に殺生などとんでもないということで助かったらしい。
運命の悪戯と言うか偶然の産物というか、とにかく子猫は産まれた。
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