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ヴァフィラは、自分の手のひらをじっと見つめた。
オーラの力によって、ふわりと浮かびあがってくる深紅のバラ。
朝日を浴びて、その柔らかな花びらはまるで潤んでいるかのようだ。
だが、生み出されたそれに毒性はなかった。
「もう大丈夫だ」
星の巡りでオーラが異常に高まっていたこの頃は、普通のバラを生み出そうとしても毒をはらんだものが現れていた。
だが、もう大丈夫。
ちゃんと自分で制御できるまで、オーラは落ち着いた。
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