魔闘士さまは非番の時にいつもイチャついている6~春風~

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 不意打ちの光速拳に、ルドーニは声も立てずに後ろに吹っ飛んで行った。  驚くグラフコスの眼の前に仁王立ちするのは、鬼の形相のヴァフィラ。 「ヴァフィラ!? お前、オーラの方は?」 「おかげさまでな、もうすっかり落ち着いたのだ!」  その馬鹿にも、そう伝えておいてくれ、と捨て台詞を残し、ヴァフィラは早々にその場を走り去った。  ルドーニの馬鹿!  走って走って、それでも走って無茶苦茶に走った。  私などいなくても、替わりはいくらでもいるのだ。  私などいなくても、ルドーニは平気なのだ。
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