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座敷戸を開けると小夜の目の前に、両手に鎌を持った翔子がそこに立って不気味に微笑んでいた。
恐怖のあまり、言葉が出ない!!
「しょ、しょ、しょうこちゃ、!?」
次の瞬間、彼女は両手に持った鎌をゆっくり持ち上げた!
"かまいたちの風!?"
風を切る音と共に、翔子が両手に持っている鎌を降り下ろした!!
「いゃあー!!」
私は目を覚ますと、布団から上体を持ち上げた。
呼吸は荒く、汗をかいていた。
「夢かぁぁあ…」
私は座敷にある時計を見ると、夜中の2時を指していた。
「怖かった…」
旅の疲れと名無し村の逸話を聞いた不安で、きっと怖い夢を見たのだ。
再び布団に横になるも、その晩はなかなか眠りにつく事は出来なかった。
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