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ずっとずっと、夢に見てた。
誰かを好きになって、誰かに好きになってもらう、そんなキラキラな世界。
漫画やドラマみたいには、全然進まなくて。自分の気持ちすら、最初は分からなかった。
今だって、分からないことはたくさんあるけど。
その度にたくさん悩んで、考えて、相談して。
一人で考えないで、思ってることはちゃんと伝えて。そうやって二人で少しずつ、私達だけの物語が出来上がっていく。
周りの大好きな人達の力も借りながら、私が育っていく。
綺麗にはいかないし、もちろん上手くいくことばっかりじゃないけど。
私は今、藤諒太郎君に恋してよかったなって心から思う。
「諒太郎君、大好きだよ」
笑顔でそう伝えれば、
「俺も、大好き」
嬉しそうにそう返ってくる。
たったこれだけ。でも凄く大きい。
私はこれからもずっとずっと、小さな…だけど大きなこの気持ちを、大切に大切に守って育ててていきたいです。
ーおしまいー
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