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「え？」
修学旅行以来の大浴場を体験した後で
脱衣所に戻ると
私の脱いだ制服と下着がカゴごと無くなっていた
「え？」
その代わりに目の前にあるのは
フカフカバスタオル
それを見ながら
とりあえず・・・拭いてみる
そして・・・
身体に巻きつけてみた
「ヤバくない？」
そう思うのは・・・
この家に来てから
母以外見てない女性
その代わり大勢居たのは厳つい面々
その中に裸にバスタオルで出る？
「いやいやいやいや・・・」
あれよ？私って
本日何度目かの
［幼気な・・・］を思い浮かべてみた
車の中で寝てしまった私は
持ってきたバッグも忘れ
大宴会場でしでかした
ってことは
スマホもない
「お母さん」
重要なのでここは声にしてみました
シーーーーン
そりゃね、私もそれくらいは分かる
名前呼んだくらいで
母が現れたら苦労はーーー
「琴ちゃん」
うん！しないね
「着替え持ってきた」
ん・・・凄い笑顔→怒ってない？
「ありがと」
「制服はクリーニングしてるからね」
「あ、うん」
「今夜は泊まるから」
「あ、うん・・・って、は？」
考えただけで現れた母に驚いて
適当な返事をしていて
危うく乗せられるところだった
「泊まる？」
「そうよ！パジャマだし」
え？そこ？帰れない理由はパジャマ？
「もう既に琴ちゃんの部屋もあるの」
全否定した私の言葉も忘れたかのように
キラキラした笑顔を見せる母に
これ以上の期待は無理だと
諦めた
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