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天海響也は優秀と呼ばれる人間だったが。
自分ではそうは思わない。何故ならそれらは全て自分の親が作り出した天海響也だからだ。
自分は自分というものがない。
『こんな点とってなんのつもり?』
いつものように理不尽な暴力を受ける。
これは小学校の頃からそうだ。
100点を取らなくてはゲームオーバー
それは天海響也の中のルールだ。
いや、母親の中での天海響也のルールだ。
『あんたを生んだ意味ってなになんなの』
殴る蹴る殴る蹴るのエンドレス。
僕にはやり返す権利も言い返す権利も
助けを呼ぶ権利もない。
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