チーム ホマ始動

24/26
14人が本棚に入れています
本棚に追加
/201ページ
 ひっきーは、美香を無視して話を続ける。 「それと、葉山って名前見て、ちょっと思い出したことがあって」  美香は、腑に落ちなかったが、ひっきーの後を追う。バツイチもミンママも後に続いた。 「思い出したって、何を?」  バツイチが聞くと、辿々しくひっきーが喋りだした。 「いつだったか、実家で別宅を買おうかって、話になったことがあって」  ひっきーは、何年前か思い出せないと言い、少し考え込んだ。 「別宅……」 「次元が違う」 「ひっきー、今日、お嬢力爆発してる」  その間に、三人は、ひっきーの後ろで、想像が追いつかない話に三人で、備える。 「うちは結局、セーシェル共和国に別宅買ったんだけど」  ひっきーの突然の告白に、反応のしようがない三人は、困惑する。不思議なのは、あまりに庶民とかけ離れ過ぎていて、自慢に聞こえないということだ。 「ドコにある国かも、分かんないんだけど」  美香は、聞いたこともない国名で、既に話を聞く気をなくしていた。
/201ページ

最初のコメントを投稿しよう!