怪談「体温計」

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怪談「体温計」

ある日曜日の夕方、 その子を見たのは住宅地の真ん中の ごみ捨て場です。 捨てられた体温計で遊んでいました。体温計はガラス製の古い物で、水銀を使用した物です。 割れていたので、人体に有毒な水銀が漏れているかもしれません。 だから 「危ないよ」 と注意したのです。 でもその子はペロッと舌を出して水銀を舐めると、ニヤリと笑って走り去ったのです。 月曜日に先生に訊きました。 「昨日××町のごみ捨て場で…かくかくしかじか。最近、水銀中毒で亡くなった男の子はいませんか?」 「きっと亡くなったB君だわ。お医者様によれば風邪を拗らせたのですって。本当は水銀中毒だったのね」 「えっ、いつですか」 「先週の金曜日よ」 「じゃ…じゃあ、日曜日に見た彼は既に死んでいた!?ゆゆゆ幽霊ですか?」 終わり この怪談に連なる物語と謎解きは、こから。 「百々目鬼怪談文庫 竜星編 天狗の火」 作品トップのあらすじにリンクが貼ってあります。 この作品は創作怪談です。
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