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「僕は、自由なんかじゃない」
彼の言葉になぜだかイラついて、言い返した。
「自由だろうが。なんでも、自分のしたいようにして。それのどこが自由じゃないんだよ?」
酔って絡むような口調に、
「……思い通りにいかないものは、僕にもある…」
自分もアルコールを呑み下して応じる。
「何がだ?おまえの思い通りにいかないものなんて、何があるんだよ?」
そう聞き返されて、
「……わからない」と、答える。
頭にはなんの答えも浮かばず、自分がなぜそう言い返したのかすらもまるで見当がつかなかった。
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