第3章

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愛などは、僕にはないと思っていた。 だから、誰かを愛す必要も誰からも愛される必要すらないと、そうずっと思ってきた。 なのに……それが、否定されようとしている。 僕は誰かを必要としていて、誰かに必要にされたいと感じている……。 僕が……何故? 僕は、誰も好きにはならない。 好きになれば、終わりが見えて、 終わりの先に、別れを感じるから。 だから僕は、 誰も好きにはならなかったはずが……どうしてだ。
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