第3章

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「けど本当に嬉しいよ。聖哉からそんな言葉が聞けるなんて、信じられないくらいだ……」 「僕が、そんなことを言うもはずないと思っていたのか…」 「ああ…だって、俺と付き合ってることすらおまえは認めなかったのに……」 佐伯はワインを口にすると、 「……だから、ほんと夢みたいだよ」 ふっと笑顔を向けた。 「……夢みたい、か」 彼の言葉をぼんやりと繰り返す。 「ああ、そうだって!」 暑苦しく感じるくらいの勢いで、僕の肩をグッと力任せに抱き寄せると、 「俺は、おまえのことが好きなんだよ。夢みたいなくらいに」 そう、耳元に告げた──。
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