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「けど本当に嬉しいよ。聖哉からそんな言葉が聞けるなんて、信じられないくらいだ……」
「僕が、そんなことを言うもはずないと思っていたのか…」
「ああ…だって、俺と付き合ってることすらおまえは認めなかったのに……」
佐伯はワインを口にすると、
「……だから、ほんと夢みたいだよ」
ふっと笑顔を向けた。
「……夢みたい、か」
彼の言葉をぼんやりと繰り返す。
「ああ、そうだって!」
暑苦しく感じるくらいの勢いで、僕の肩をグッと力任せに抱き寄せると、
「俺は、おまえのことが好きなんだよ。夢みたいなくらいに」
そう、耳元に告げた──。
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