第3章

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あまりにストレートな告白に気恥ずかしくもなって、 「……僕なんかがいいのか…」 呟くと、 「……おまえがいいんだ」 彼が即答する。 「……おまえが俺に、愛をくれたんだから」 「僕に、与える愛など……」 「ある…」と、僕の髪に手を伸ばして、 「偽りのない気持ち……」 ゆっくりと梳くように撫で下ろした。 「気持ちに嘘がないおまえは、俺をいつも心のままにいさせてくれたからな……だから、」 と、彼が僕を見つめる。 「……おまえと一緒になれるのなら、俺は単純に嬉しい……」
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